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オンラインで生活保護申請書を作成ができるWEBサイト「フミダン」スタート

一般社団法人つくろい東京ファンドが、オンラインで生活保護申請書類が簡単に作成できるWEBサイト「フミダン」を開発。2020年12月15日から運用を開始した。年末年始にはインターネットFAXを用いてのオンライン申請の機能も追加。これまでどうしても敷居の高かった福祉申請が一般に広く利用されるきっかけになりそうだ。

つくろい東京ファンドは、4月の緊急事態宣言以降、新型コロナ災害緊急アクションと協働し、相談フォームを開設。路上からのSOS連絡に応じ、スタッフが当座の食費や宿泊費をサポートし、その後の生活保護同行からアパート転居への伴走支援まで継続してきた。

その活動の中で判明したのは、支援団体が従来おこなっている相談体制や支援のありかたではなかなかアクセスできない生活困窮者が多く存在していることだった。料金未納で電話が利用できなくなり、相談ダイヤルにかけることもできず、連絡手段はコンビニのフリーWi-Fiのみしかない人。また、コロナ禍以前は仕事も住まいもあり、自らが生活困窮に陥ることを想定すらしていなかった人などは、支援を受けられることそのものを知らなかったり、支援要請をする方法がわからなかったりして孤立化している現状がある。

また、いざ福祉事務所へ生活保護の申請をしようとしても、未だにさまざまな理由で申請用紙を渡さず、申請をさせないという「水際作戦」も横行しているのも事実だ。そのような状況を防ぐため、東京つくろいファンドでは、相談者の申請同行サポートをしてきたが、実際に現場について行けるスタッフにも限りがある。「フミダン」は、これらの課題を解決するための新しい受け皿として開発された。生活に困窮している人が少しでも簡単に支援に手を伸ばせるための「踏み段」になれば、という思いが込められている。

「フミダン」を使えば、今まで生活保護を申請したいと考えていても、申請書の書き方がわからなかったり、申請書を福祉事務所でもらうことができず諦めていたような人たちが、オンラインで簡単に生活申請書類一式が作成可能になる。主な機能は以下の2点。

①オンラインの質問フォームを埋めていくだけで、簡単に生活保護申請書類が作成。PDF形式でダウンロードし、それを印刷し福祉事務所へ自分の手で提出することで、生活保護の申請ができる。(12月15日より開始)

② 東京都23区の福祉事務所へ、作成した申請書類をオンライン上から直接FAXで送信、オンラインでの生活保護のFAX申請ができる。(12月29日〜1月3日まで試験運用)

また、12月29日から1月3日までの間、オンラインで生活保護申請書類を作成ののちに、ガイダンスに従ってそのまま東京都23区の福祉事務所へインターネットFAXを活用した生活保護のFAX申請ができる機能が試験期間として利用可能になる。(※その場合は住所が記載されている身分確認書類の画像を、FAX送信時にアップロードする必要がある。)

今後は、生活保護申請についてさらにわかりやすく知らせるための解説ページなどの充実や、「フミダン」を通じて各支援団体へ直接メールでの相談やデータ通信による電話をかける機能も利用できるようにする予定だ。

by covot編集部

About covot

このWEBサイトは、Covid-19の感染拡大により今、社会全体に困難な状況下で、もっとも脆弱な立場にある人々の声を拾い上げ、可視化することを目的に立ち上げました。COVOT(Covid19 Voice Together)という名称には、困難に直面している一人ひとりの声が響きあうことで、誰もが尊重され、生きやすい社会に向かう一歩したいとの願いが込められています。

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