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ベトナム人技能実習生を対象とした緊急ホットラインが開催

ベトナム人技能実習生の労働相談緊急ホットラインの第5回が、外国人技能実習生権利ネットワークと日本カトリック難民移住移動者委員会(J-CaRM)と共催でこの11月21日(土)に行われた。

同ホットラインは、2020年6月9日の第1回開催から始まってほぼ毎月行われてきた。事前に登録が必要だが、無料で、ベトナム語と日本語で無料相談ができる。Facebookを連絡手段とするのは、技能実習生や留学生には、経済的理由から携帯電話を持てない、もしくは持つことを禁じられている例が少なくなく、無料で私用できるFacebookが、重要な通信手段となっているからだ。

電話

ホットラインでは、東京のほか、札幌、岐阜、大阪、北九州でも相談を受けつけている。カトリック教会のシスターや神父をはじめとするベトナム人が通訳に入り、相談者はベトナム語/日本語で、技能実習生支援の豊富な経験を持つ弁護士、労働組合など専門家に相談をすることができる。

コロナ禍で仕事を失ったり、解雇されたりして、生活困窮に陥り、今日明日の食べ物も確保できないなどの相談が多く寄せられているが、それだけではなく、実習先企業などの業績悪化や倒産などによる賃金不払いや解雇、寮を追い出されるなど、実習生、留学生という弱い立場ゆえの理不尽な対応、根強い差別を感じさせる深刻な相談も多く寄せられている。

緊急ホットラインは、今後も継続して開催される予定で、次回は1月16日(土)の開催を予定している。

相談者は、事前に、相談内容や当日にメッセンジャーや電話ができる時間帯などをホットラインFacebookページ予約フォームで登録することが必要。詳細は、ホットラインページやポスター(以下)などで確認を。

by covot編集部

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