ドイツのロックダウン
(C)国本隆史

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出前PCR検査で迅速結果〜医療崩壊させないドイツの戦略とは?

新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急インタビュー第2弾はドイツとつなぐ。

感染者の死亡率が比較的低いとされるドイツ。現地在住の映像作家・国本隆史さんによると、多くの州で、3月16日からイースター休暇終了の4月19日までの予定でロックダウン(外出制限)が行われているという。

ドイツというと、フリーランスへの手厚い補償が注目を集めているが、個人事業主や中小企業などにも対策が講じられている。

また日本ではなかなか検査が受けられないPCR検査。韓国が始めたドライブするー検査はもちろん、感染の疑いがある場合は病院に出向かず、保健所から自宅に検査クルーがやってくる方法を採用。医療を崩壊させないため、医療従事者を増やすための人材研修やホテルの利用にも着手している。

ドイツの生活支援策

短時間労働給付金
経営危機に陥る危険がある企業が、労働時間を短縮して賃金を抑え、従業員の雇用を維持する一方、給与減少分の一部を政府が補填する従来の制度の対象企業を緩和。従業員の10%以上に時短を採用すれば、政府が、休業により減少した所定内賃金の60%(子を有する場合は67%)を支給。期間は最長12か月。 ○ 支給金額:

緊急助成金
フリーランスと10人未満の従業員がいる小規模自営業者を対象に緊急助成を実施。州によって制度が若干異なるが、ベルリンの場合、従業員5人までの企業や個人事業主は最大9千ユーロ(約105万円)、10人までの企業は最大1万5千ユーロ(約175万円)、フリーランスや個人事業主は5千ユーロ(約60万円)。手続きは簡素で申請後数日で口座に振り込まれる。ベルリン投資銀行によると、4月5日時点で15万人以上が助成を受け取ったという。

by covot編集部

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